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「レオ・レオニ 絵本の仕事展」

 レオ・レオニ展、最終日ギリギリ滑り込みで行ってきた。もちろん夏休みもあってすごい込み具合だったけど、あえてそれは置いておいて・・・。

 切り絵、色鉛筆、油絵...技法は使い分けているけど、絵自体の力はなぜか一貫して強い。はぁ〜、センスが良すぎてため息が出る・・・。それとやっぱり原画の発色は印刷では出し切れないんだなぁと改めて思った。知らない作品の原画もたくさんあって、河原の石の素晴らしい鉛筆デッサンの絵本など、計3冊購入した。

 ねずみを主人公にしたお話が多く、女性客が「かわい〜」と口々にしていた。でも中には子どもを連れたお母さんがひとり言のように「この憎たらしいカメの目がいいのよねぇ」と言っていたり・・・フラミンゴの首の長さを歩いて計るシャクトリ虫のお話では、「なんていじらしくて愛らしい発想!」とわたしが一人感動している後ろで、カップルの男性の方が「フラミンゴはくすぐったくないのかなぁ」とつぶやいていた。ひしめき合い、他人のひとり言を盗み聞きながら、「昔はみんな子どもだったんだ」と思ったら、なぜか急に感極まってしまい、最後の原画がかすんでよく見えずに困った。幸せな時間だった。

↓ 絵はずっと平行して一緒だった子。ねずみの原画を見ながら無意識にえりを食べる(笑)その光景が愛おしすぎて、あの頃に戻りたいと思ったわたしでした。

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by kakazaru | 2013-08-04 23:44 | 展覧会